平素よりお世話になっております。伊藤海苔店 四代目 伊藤信吾です。
いつも当店へのご来店、オンラインショップのご利用誠にありがとうございます。
昨昨年度・昨年度に続きまして本年度(2024-2025年)につきましても、少雨の影響とプランクトンの発生による赤潮の影響で有明海の栄養が十分ではない状態が続き、海苔の不作が続いております。
1月現在、有明海熊本県については出だし好調ですが佐賀・福岡県での生産が思わしくありません。このような状況で相場は去年よりもさらに40%ほど上昇、一昨年と比べると2倍から2.5倍の相場で推移している状況です。
そのため一部商品につきまして2025年2月1日より価格および内容量の変更を行ってまいります。内容量の変更品につきましては従来の内容量の在庫がなくなり次第の商品切り替わりとなりますので、予めご了承くださいますようお願い申し上げます。
お値上げおよび内容量変更のお願い
2025年2月1日(土)より、商品のお値上げおよび内容量変更となります。
オンラインショップ・通販・店頭販売、全ての販売方法が対象となります。
⇨【商品ページ】 海苔屋の親父は有明ごのみ 全形
⇨【商品ページ】 海苔屋の親父は有明ごのみ 半切
内容量:据え置き
価格:1296円 → 1620円
内容量:据え置き
価格:1944円→2700円
内容量:据え置き
価格:1944円→2700円
内容量:据え置き
価格:648円→810円
内容量:据え置き
価格:1080円→1350円
※合わせて卓上缶のセット箱もお値上げとなります。
⇨【商品ページ】焼海苔 有明海産 八切80枚 スタンドパック
内容量:据え置き
価格:864円→1080円
内容量:据え置き
価格:864円→1080円
※商品番号自体が変わりますため、リンクについても変更となりますのでご注意ください。
内容量:全形10枚→全形7枚
価格:据え置き
※商品番号自体が変わりますため、リンクについても変更となりますのでご注意ください。
⇨【商品ページ】味付海苔 一番摘み 十二切 24束
⇨【商品ページ】味付海苔 一番摘み 十二切 72束
内容量:据え置き
価格:24束→1620円 72束→3780円
⇨【商品ページ】味付海苔 八切48枚入
⇨【商品ページ】かき醤油海苔 八切48枚入
内容量:八切48枚→十切50枚
価格:据え置き
※かき醤油海苔は在庫がなくなり次第廃盤となります。
内容量:据え置き
価格:648円→756円
その他の業務用商品などについても、産地変更をした上でお値段のご調整をさせていただきます。また、値上がりがない他商品についてもまだ海苔業界混乱している最中でございますので、内容量および価格の改定は随時執り行わさせていただきますので予めご了承ください。
海苔原料の相場高ではございますが、品質は近年の中でもかなり良い海苔原料をなんとか確保することができました。品質自体はここ数年で一番良いかもしれません。
物価高や原油高による運営コスト・送料・資材などの値上げなどの諸般の事情も含めましてお願いをさせていただく次第でございます。何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
またこれも引き続きになりますが、味付海苔・ふりかけなど加工品についても加工会社などで原料不足の状況が続いており提供が不安定になっております。ご注文を頂戴しましても、在庫がない場合にはご送付まで時間を要する場合がございますので、予めご了承いただければ幸いです。
これで三期連続の不作となりました。もう偶然ではないこの状況はこれからも続いていくと私は思います。温暖化などの自然環境変化が影響してか雨量の減少により海の海況が変化していることがよくわかります。2024年10月頃までの雨量はここ数年の中でも比較的多く、海の栄養も豊富で今期の海苔漁のスタートは福岡・佐賀でも良質な海苔を見ることができました。ただすでに栄養は0に近い状況のようです。
店頭での商いやこのホームページの読み物の執筆を通して、世の中の方々になるべくこういった状況をお伝えしたいと考えておりますが、もしまだお読みでないお客様がいらっしゃったら海苔のことや、日本の海の環境のことについて自分で訪れた場所の訪問記ではありますが、少しでもご興味を持っていただければ嬉しいです。
先日佐賀で海苔のシンポジウムがありまして、そちらをオンライン上で拝見する機会がありました。トップバッターの東京大学大学院教授の鈴木宣弘(すずきのぶひろ)氏の講演はとても興味深く、食に関わる事業者としてもそうですし日本人として大きな危機をお話を聞いていて感じました。現在の日本の自給率はカロリーベースで37%だそうです。ただ、飼料を入れると実質的な自給率は10%程度とのこと。それだけ日本人が食べるものは輸入に頼っているということです。
そうなれば円安の今、日本はどんどん経済的にももちろんそうですが、国民の食生活自体も弱体化していると言わざるを得ません。そんな中でもし大きな戦争が起こったらどうなるでしょう。島国日本に住む我々が頼っていた輸入食物・輸入飼料は空路や海路では入ってこれなくなります。相当な餓死者が出るかもしれない、と鈴木氏は警鐘を鳴らしていました。
政府は過去最高の税収だそうですが、農林水産省の予算は何年も前から全く変わっていないとのことです。
海苔についてだけではなく、数年後には食卓から国産の食材が無くなっているということも、そのこと自体が当たり前になるかもしれません。それだけ危機的な状況であると思います。
日本人として、小さな子供を持つ親として、このような状況に知り、声を大にしなければならないと思いましたが、果たしてただ声を上げること、そのことだけが世のためになるのかと疑問も感じました。まずは少しずつ個人や事業での行動を通して、世の中に貢献ができていけたらなと考えています。(それはまた読み物として執筆いたします)
お茶の事業もさせていただいているので、生産者の皆様とお会いする機会は多いです。まずは身近な海苔やお茶の生産を担っている生産者の皆さんを全力で応援したいと考えています。
年明け早々、このようなお値上げのお願いで大変申し訳なく思っておりますが、当店がご用意できた海苔の品質はここ数年の中でもかなり優秀な出来です。お値上げはさせていただきましたが、自信を持っておいしい御海苔とお勧めできますので、また商品ぜひ手に取っていただければと思います。
いつもありがとうございます。
伊藤海苔店 四代目 伊藤信吾