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美味しい海苔ってどうやって買えばいいの?|創業100年の老舗海苔店四代目が教える 海苔の良し悪しの見分け方とは

海苔の美味しい食べ方

美味しい海苔ってどうやって買えばいいの?|創業100年の老舗海苔店四代目が教える 海苔の良し悪しの見分け方とは

 


 

㊁伊藤海苔店、四代目 信吾です。

 

海苔って、美味しいですよね!

みなさんはお弁当やおにぎりになど、そのまま食べることはあまりないと思いますが、うちの家庭ではそのまま海苔を口に運ぶことがよくあります。
うちの1歳の息子も、ちゃんと海苔の味を覚えていてパッケージを見ると手を出して「ちょーだい」ってねだってくるんですね。
ちゃっかりしてますね。

子供でも美味しさがわかるのにはちゃんと理由があってですね、日本人が好む3つのアミノ酸旨味成分(グルタミン酸・グアニル酸・イノシン酸)が自然と入っているからなんです。



昆布に含まれる グルタミン酸



干し椎茸に含まれる グアニル酸



かつお節に含まれる 動物性のアミノ酸 イノシン酸

この旨味を直接舌で味わっていただきたいため、海苔屋としては良質な美味しい海苔はそのまま食べてほしいです!と常日頃お伝えしています。

では、そのまま食べて美味しい海苔って一体どうやって見分ければいいのでしょうか。

 


 

 

海苔の見分け方とは

 

私は、「黒々とした色艶」「旨味が強い」「口の中で溶けるような口どけ」が優秀なものを、美味しい海苔と評価しています。



一般的な海苔

すでにパッケージに入った製品がほとんどですので、スーパーなどで見た目と情報だけを基準に判断することを前提としてお話しをしたいと思います。

 

3つのポイントを特に注意して見ていただきたくことをお勧めいたします。

① 色-黒みがかった濃い深緑色と艶
② 厚み-海苔の厚みと硬さ
③ 等級-等級などの海苔の特徴がパッケージに書いてあるか

 

それぞれ下記に解説いたします。

 

① 色-黒みがかった濃い深緑色と艶

黒色に近い、濃い深緑色で艶があり少しテカって見えるものが良いです。
逆に、浅黄緑色で艶がなく、ゴワゴワしたような海苔はあまり美味しくないと思います。

写真の例を参考にされてみてください。



浅黄緑色で少しゴワゴワした御海苔 このような海苔は漁期の終わり頃の海苔原料であることが多い
 

11月から12月の秋芽網の時期 もしくは 1月から2月の冷凍網の時期の一番摘みから二番摘みの時期に採取された海苔が色艶が比較的に良く味も良いとされています。これ以降の三番摘みあたりからは業務用に使われたり少しお安いお値段で販売されている海苔が多いようです。

全形10枚で600円以上が一つの基準かと思います。


② 厚み-海苔の厚みと硬さ

薄く、光に透かすと反対側が少し見えるような漉き方の海苔が薄手で歯切れがパリっとした良い海苔です。買う前にパッケージを曲げたりするのはあまりよろしくないですが、持ってみてしなりが柔らかいものが良いと思います。



蛍光灯などに透かしてみたときに少し凸凹していて、薄くまだらに見える海苔がよい

逆に、厚みがしっかりあり、薄いものと比較をした時にも厚さを感じるような海苔は業務用などには向いていますが、そのまま召し上がるには少し口溶けがよくない傾向にあります。


③ 等級-等級などの海苔の特徴がパッケージに書いてあるか

下記の記載がある商品は、美味しい海苔である可能性が高いので、パッケージの表裏をよくチェックしてみてください。

■初摘み、一番摘み
名前の通り旬の時期に最初に採取された海苔で柔らかく香り高い海苔

■丸、○
海苔の芽が柔らかく、乾燥の際に海苔がよく縮み小穴ができることがあります それを我々海苔業界では丸、○(まる)と呼びます



それぞれ海苔の段ボール箱に 第4回(冷凍一番摘み)の黒の二等級 入札日や収穫漁協の名前が書いてある

一番摘みの○と表記をされて、あまりにもお安くない価格の製品(1帖10枚1000円程度から)であれば、美味しい海苔の可能性は大ですので、それも一つの目安にされてみてください。

また産地をしっかりと表記しているもの、漁連や漁協、生産者の名前が書いてある商品であっても、それが美味しい御海苔であるという保証ではありませんので、注意が必要です。

いかがでしょうか?まずは気になった海苔は一度買って食べてみる!ことをお勧めします。
また美味しいと思った海苔の裏面に書いてある製造者(販売者)などをメモっておくことも重要です。

 

海苔の旬は?新海苔はいつ販売されるの?

 

新海苔って聞いたことありますか?

新茶と同じく、その年の収穫期に採取された旬の時期の海苔を指す言葉です。



海苔は地域によって違うが海水温が下がってきた11月頃から海に網入れがされる

海苔は11月くらいから採れますから11月下旬か12月初旬には新海苔が出回ります。

商品名に新海苔と入っているものや新海苔のシールが貼ってあるものであれば、ある程度美味しい製品であることが多いですが、確実ではありませんので、購入の際のひとつの目安にされてみてください。

 

どこで海苔を買ったらいいの?

 

是非、当店で!とお話ししたいところなんですが…
こんなことを話すと仲の良い海苔屋の先輩方に怒られてしまうので!

まずは、できるだけお気に入りの海苔専門店を探されることをおススメいたします!

海苔はその年その年、気温・海水温・降雨量などの海の状況によって海苔の出来不出来が異なります。
海苔養殖といっても、魚の養殖のように餌をあげて一定の品質で育てるようなイメージではありません。

その時の海の状況により海苔の

 

などに差が出てきます。自然の影響を素直に受けてしまう性質を持っている作物です。

その素材そのままを焙煎するだけで製品としてお出ししておりますから、加糖したり他の素材と混ぜたりするクッキーなどのお菓子などの加工製品と比べて味の違いは素材そのものの味はハッキリしてしまいます。

いわゆるアタリ年ハズレ年があるんですね。

当店でも約1年分、御売りする数量を予測して仕入れを行なっています。
ここが海苔商の腕の見せ所です。

我々海苔屋さんでは吟味し仕入れ担当(当社でいうと私)は、特に神経を使ってお客様に同じレベルの同じクラスのお海苔を毎年なるべく擦り合わせて仕入れいたします。

ただ、同じパッケージに入っていたとしても中身の海苔が多少違う。
これはどの海苔屋さんでも起こりえるしょうがないコトなのです。

これらは隠そうと思っても隠せないのが事実でありまして…

この辺りの細かい事情やその年の状況などを丁寧にお話ししてくれる、正直な海苔屋さんとお付き合いすることをおすすめいたします。

 


 

いかがでしたか?

海苔って奥深いですよね。いろんな種類があって、でもメイン食材ではないので、これからも食卓の脇役として皆様にお使いいただけるように美味しい御海苔をご提供していければと日々精進して参ります!

 

当店の築地店では、その都度パッケージに入れている御海苔を店頭でご試食でお出しし、使用原料が変更の際には必ずお伝えをさせていただいておりますので、気になる方は是非築地店までいらして見てください!

 

美味しいお海苔といえば! 築地 伊藤海苔店

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