海苔の美味しい食べ方
岩海苔?ばら海苔?ばらぼし?|創業100年の老舗海苔店四代目が教える スープに美味しい海苔の進化系「ばら海苔」とは
㊁伊藤海苔店、四代目 信吾です。
焼海苔以外にも、味付海苔や刻みのりなど四角く整形された海苔を加工した色々な種類の海苔製品がございます。
本日ご紹介したい「ばらぼし海苔」は、四角く整形される前の生海苔の状態から乾燥させて、海苔本来の旨味や香りを引き出した新しい海苔の進化したカタチのひとつです。
当店でも15年ほど前から、そのまま食べられる焼ばらぼし海苔として販売を続けてまいりました
ばらぼし海苔って?
ばらぼし海苔とは、四角く整形される前の生海苔の状態を乾燥させたもの。
なので見た目的には「ばらばら」になった状態の御海苔のこと。
当店では そのまま食べられる 焼ばらぼし海苔 と呼んでいます。
ばらぼし / ばら海苔 / 焼ばら / 素干し海苔 / 磯のり / 地のり などの名称のものはほとんど似たような商品であることが多く、最近ではスーパーなどに並ぶことも多くなってきましたね。
裏面の原材料の表記が「乾のり」になっていたら、ばらぼし海苔。アオサなどのように水洗いはせず、そのまま食べれるのが大きな特徴です。
焼海苔をそのまま食べるようにそのまま食べても美味しくいただけます。
そんな中で、当店の焼ばらの特徴。
実は書ききれないほどこだわりがあるのですが、代表的なもの5つ。
- 現地に製造から焼き上げまでの依頼を出しています
- 有明海産 主には熊本県産の原藻をばらに加工しています
- 海苔の収穫時期が美味しい板海苔ができる時期の原藻です
- 葉が大葉ではなく少しきめ細かくふわふわの食感です
- 旨味が強く、口どけも良く初めて召し上がった方は驚かれます
ばら海苔はどこで生産されているの?
全国の海苔生産地で作られています。
- 宮城
- 千葉(あま海苔と呼ばれる)
- 愛知
- 三重(焼かずに黒ばらとして売られていることが多い)
- 瀬戸内(香川/徳島/愛媛県で生産)
- 九州 有明海
九州有明海では板海苔にした方が高く売れる という理由と、海苔の品質が柔らかくうまくばらばらに成形が難しかったという理由で、10年位前まで製造は盛んではありませんでしたが、近年になって大型の専用工場ができたり、技術の向上でばらぼし海苔の製造は活性化していきております。
全国の60%程度の板海苔の生産をになっている有明海ですから、ばらぼし海苔の原藻も豊富にあり、今後はより主要な産地になっていくと考えられます。
全体的な傾向ですが、板海苔を製造した後の漁期(2月後半から3月)にばらぼし海苔用として海苔の原藻の確保をすることが多いようです。※漁期については各生産者さんによって異なります。
岩海苔とは何が違うの?
ちなみに「岩海苔(いわのり)」これは厳密には違う商品です。
岩海苔は色々な種類のものがあるが、定義でいうと天然物でなければ岩海苔と呼べないこととなり、ウップルイノリの天然物は希少性が高くかなりの高値で取引されています。
岩と呼称があるように沿岸の岩礁に張り付いた天然物を岩海苔と呼びます。そのため養殖で作られた海苔を乾燥させたものについては岩海苔の呼称は相応しくありません。このあたりは消費者庁が定める景品表示法でもとても厳しく見られています。
黒のりや黒ばらなどと呼ばれて販売されていることも多いですがそれらについてはスサビノリの岩海苔の品種であると考えられますが、天然物ではなく養殖物だと考えられます。
美味しい食べ方 レシピ
そのまま召し上がれるのでどんなお料理にも相性が良いんです。
そのままふりかけられる海苔フレークだと思って何にでもふりかけてください。
- お味噌汁などの汁物に
- ラーメン/うどんなどの温かい麺料理に
- サラダや和物に
- 乾燥じゃこなどと混ぜてオリジナルふりかけ
- ばらぼし海苔しゃぶ鍋 →こちらテレビで紹介いただきました!
いかがでしたか?
同じ海苔でもカタチが違えば、色々な使い方や食べ方など新しい発想が浮かんできますね!
美味しく召し上がっていただくためになるべく良い状態で中身を維持するために弊社では大袋よりも小袋でのご購入をおすすめさせていただいております。