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海苔にはどんな種類があるの?あおさとバラのり何が違う?|創業100年の老舗海苔店四代目が教える 海苔の種類とは?

海苔の美味しい食べ方

海苔にはどんな種類があるの?あおさとバラのり何が違う?|創業100年の老舗海苔店四代目が教える 海苔の種類はいくつある?

 


 

㊁伊藤海苔店、四代目 信吾です。

実は、板のり以外にも海苔にはたくさん種類がありまして。

海苔も海藻類の中の一つです。海藻にはさまざまな種類があります。
その中でも海苔は食べやすく色々な料理に使われる万能な海藻だと私は思っています。

では、その他にはどんな海苔があるのか、
特にアオサなど身近な海苔をここでご紹介していきたいと思います。

 


 

 

海藻類の種類について

 

海藻類は全部で3種類に分けられています。
海藻は名の通り、海水に生息するもので、河川などの淡水に生息するものは淡水藻と呼ばれます。


■緑藻類(りょくそうるい)

アオサ、アオノリ、カサノリなど

3種類の中でもっとも浅瀬に生息する海藻類。
葉緑体を多く含んでおり、光合成に必要なクロロフィル色素を持っています。
見た目が鮮やかな緑なのが特徴です。


■褐藻類(かっそうるい)

コンブ、ワカメ、ヒジキ、モズクなど

クロロフィルの他にフコキサンチンという色素を含んでおり、赤褐色となっています。
ヒジキなどのように黒っぽい色をした海藻も多く、サイズが大きいのも特徴。食用海藻が多い。


■紅藻類(こうそうるい)

アマノリ、トサカノリ、フノリ、オゴノリなど

一番海の深いところに生息する種類の海藻類。
クロロフィルの他に赤・青の色合いをもった成分が含まれており、緑・赤・青の3色が混ざり合うことで紅色となっています。海苔は生物学的にこのアマノリの種類になります。

 

海苔

 

前述の通り、海苔はアマノリ(甘海苔)で紅藻類です。



世界的にも食用とされることが多く、アマノリ(甘海苔)という名前からも食べて美味しいということなんだろうと予測できますね。

焼海苔になる前の乾海苔。現在は市場流通(小売店・スーパーなど)の99%が焼海苔ですから、焼いていない海苔はあまりみたことがないかもしれません。色は緑色ではなくて黒に近い紅色なんですね。乾海苔を干海苔・黒海苔と呼ぶ地域もあります。

赤・青・緑の3つの色素で構成されますが、このうち熱に弱い赤と青は、焼くとその色を失います。熱に強い緑色だけが残るため、焼海苔は濃い緑色に見えるわけですね。

ちなみに現在の主流は  「アマノリ類 スサビノリ」

昔の自然に近い漁法の時は「アマノリ類 アサクサノリ」

でして、基本的には海苔の種(胞子)を培養し、湾岸で養殖するのが一般的です。

日本では、江戸時代から自然養殖が盛んとなり、1949年に生活環が明らかになってからは人工的に採苗(海苔の胞子の培養)が可能となり、現在日本で海苔が多く生産できている大きな要因はここにあります。

 

あおのり/あおさ/ひとえぐさ

 

一般的に青海苔と呼称されるものはあおのり/あおさ/ひとえぐさに分かれます。同じ緑藻なので非常に良く似ていますが、厳密には異なります。


■あおのり

産地 高知県四万十川 徳島県吉野川 愛媛県・岡山県・徳島県 など

あおのり(青海苔)は、海水・淡水が混じる汽水域(きすいいき)で採れる糸状の藻類で香り・風味がとても豊か。スジアオノリ・ウスバアオノリ・ボウアオノリ・ヒラアオノリに大きく分類され、四万十川・吉野川で採れるすじ青のりは特に高級で高価で取引されています。特に近年の大雨や気温の上昇などの影響で年々物凄い高値が続いています。



スジアオノリは写真のようにすじのようになっている 絹糸のようなので糸あおのりとも呼ばれる


■あおさ

産地 愛知県三河湾 岡山県 など

あおさ(石蓴)は、海の浅瀬の岩場などで採れる葉状の海苔です。ほとんどが天然もの。一部地域では坂東粉とも呼ばれます。アナアオサ・ボタンアオサの2種類。青海苔よりかは香りは多少落ちますので、加工食品や菓子類に使われることも多く、多くのお好み焼き店・たこ焼き店などで使われているのはこのあおさになります。


あおのりよりも大粒で少し明るい色のものが混ざっていることが多い


■ひとえぐさ

産地 三重県伊勢湾 九州沖縄 など

ひとえぐさ(一重草)は、厚めの葉状の海苔で、佃煮などの原料としてよく使われています。沖縄でいう「アーサー」はこのひとえぐさのことです。養殖技術が発達しているため、味噌汁・酢の物・ふりかけの原料などに幅広く利用されてされています。



沖縄のアーサそば

 

ばらぼし海苔ってなんだ?

 

現在当店ではあおのり・あおさ・ひとえぐさの取扱はごく一部。江東区猿江のカメセ水産さんの青のり瓶と、年末にごく少量すじ青のりの新物を扱うのみとなっております。

これには大きな理由が一つございまして、青海苔類は総じて直射日光や高温多湿に弱い海苔です。この冷蔵・冷凍管理が非常に難しく、私も安定的な取り扱いに何度もチャレンジしてまいりましたが未だ実現には至っておりません。

そこで、当店では焼ばらぼし海苔をおすすめしております。

【商品ページ】 そのまま食べられる焼ばらぼし 有明海産 8g

焼きばらぼし海苔(通称:焼きばら)は、いわゆる海苔の原料を四角くする前の状態の時の原料を素干しして乾燥させて焼いたものになりますので、青海苔類ではなくて海苔です。

青海苔ほどの磯の香りはないものの、旨味は海苔のそれですので、とても美味しく召し上がっていただけますし、特にひとえぐさは一度水戻しなどの手間があるのですが、焼ばらはそのままお味噌汁にも使っていただけるだけではなく、そのままでも食べられる利点があります。

すでに細かくなっており海苔の繊維質も柔らかいため、お子様がそのまま召し上がったり、小さいのお子様の離乳食にもお使いいただけます。

また当店の焼ばらは、有明海の漁師さんに特別にお作りいただいた品物で、ふわっとした食感と歯触りで格別に美味しく召し上がっていただけます。

 


 

いかがでしたか?

 

海藻類本当にいろんな種類があり、海苔以外にコンブやフノリなどを含めると一体何種類あるのやら。築地にきていただければ大体の食用海藻類を販売している乾物店がたくさんございますので、ぜひ築地で美味しい乾燥海藻を探してみてはいかがでしょうか?

当店ではぜひ、焼ばらをお試ししてみてください。

美味しいお海苔といえば! 築地 伊藤海苔店

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400円 (税込 432円)

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