海苔の美味しい食べ方
海苔って小さい子もたくさん食べて大丈夫?創業100年の老舗海苔店四代目が教える 子どもへの海苔の食べさせ方
㊁伊藤海苔店、四代目 信吾です。
海苔って、小さな子供や赤ちゃんに食べさせても大丈夫かな?
そんなご不安を持たれたお父さんお母さん。多分、結構いらっしゃると思います。
私も二児の父でございますので、自身の子育て経験も踏まえながらお話させていただきたいと思います。
目次
- 子供にはどれくらい食べさせていいの?
- 赤ちゃんの離乳食には入れていい?
うちの2歳半になる子供も大の海苔好き。
三代目(子どもからするとおじいちゃんですね)のイラストが入っている【有明ごのみ】のシルバーのパッケージを見ると、「ちょーだい」とねだってきます。
そんな時、美味しい海苔を思いっきり食べたい一心で子供は口に頬張る傾向にありますから、
絶対に!
丸ごと1枚を、「はいっ」とあげてはいけません。
お子さんにあげる際は、以下の複数点に気をつけてみてください。
1.細かくひと口大に、ちぎってからあげましょう
たくさん口に頬張ると、口の唾液水分が海苔に吸収され上顎や食道などに付着しやすくなります。
喉に詰まらせる可能性もありますので、海苔そのままで食べさせる際には必ず一口大の大きさに千切ってあげるように気をつけてください。
年齢にもよりますが、もみ海苔の大きさくらいが一つの基準だと思います
2.炭水化物と一緒に食べさせるようにしましょう
ご飯やおかゆ、うどんなどの水分が多いものと一緒に食べさせることで、喉に詰まらせる心配も少なくなります。
またでんぷん糖類と一緒に食べると海苔に含まれるビタミンB1B2が、糖類の消化吸収をよくしカラダへと吸収してくれます。
そうすることでご飯などのブドウ糖をエネルギーに効率的に変えてくれる補助機能を果たしてくれます。
こちらも数口で食べられる大きさくらいにしてあげてください
3.味付海苔ではなく、焼海苔をあげるようにしましょう
味付海苔は、とても美味しいのですが…
醤油・食塩・砂糖・みりんなどで大人用に濃くして味付しています。
そのため、食塩摂取量が多くなりがちです。また、味の濃いものはやはり美味しさを感じるので、その後どんな美味しい焼海苔であっても、海苔=味海苔と認識すると味海苔しか食べない子供になってしまうと思います。これは油と塩で味付をされた韓国海苔にも同じことが言えます。
少量でも食べたらダメというわけではありません。私はなるべく焼海苔をあげるようにしています。
4.食べ過ぎはだめ
大人と一緒です。
食べ過ぎはいけません。特に食物繊維が豊富な海苔は小腸では消化されないので、小さい体のお子さんの場合うまく消化ができない場合があります。
小さいお子さんの場合、1日 全形1枚の半分(1.5g)程度を目安にされてください。
あとよく聞かれるのですが、
という、問いには私は「はい」と答えています。
ただし必ず1歳前後から、まず少量から。様子をみながらあげてください。
前述の通り、そのままの焼海苔の状態であげると喉に詰まらせる可能性がありますので、
必ず水分があるお食事に混ぜるようにしてください。
たとえば
- おかゆに入れて 海苔入りおかゆ
- 卵焼きに巻いて 海苔入り卵焼き
- スープに入れて 海苔入りスープ
幼児期になるとご飯だけでは飽きて食べなくなることも ふりかけなど味が強いものよりか海苔の方が健康的
ここで一つだけ注意です。
品質のあまりよくない海苔は特におかゆ・スープに入れても繊維質がほぐれない場合があります。
離乳食期から幼児期には、最高級までは行かなくてもある程度の歯切れがよく色艶の良い御海苔を選んで入れてあげたほうが好ましいと思います。
溶けにくい場合には、おかゆ・スープを炊く段階から一緒に海苔を入れて作ってしまいましょう。海苔の繊維がほぐれて水分を吸って、海苔の佃煮のようになっていたらOKです。よく混ぜてから食べさせてください。
また排泄物に一緒になって黒いものが出てくる場合があります。これも小さいお子さん特に1歳前の子供は腸が発達しておらずうまく吸収分解できませんから、あまり心配する必要はありません。
いかがでしたか?
うちの子どもも、海苔は大好き。多くのお子さんはそうなんではないでしょうか。それには海苔の旨味(アミノ酸)が大きく関係しています。幼児期の際から美味しすぎる海苔をあげたら、贅沢に育っちゃうよ。とも思われるかもしれませんが、美味しい食品は心を豊かにし食べることに興味が湧くのはとても良い食育だと私は考えています。
当店で取り扱う海苔は、繊維質も柔らかく小さなお子様でもおかゆ・スープに入れるとほろりとほぐれますので安心してご購入ください。
またスープ・おかゆには板状になっていない焼きばらぼし海苔もおすすめです。無添加でそのまま素干しにして焼き上げた御海苔ですので、こちらもぜひご利用ください。